2019アジア映画の祭典!その3

5 轢き殺された羊
2018年/中国/87分
夢か現(うつつ)か、現世か前世か
これは死んだ羊が見せた夢なのか

広大なチベットの草原を舞台に ジンパ という同じ名前を持つ二人の男
の出会いを、現実と幻想が入り混じる圧倒的な画力で描く。ウォン・カ
ーワァイ監督がプロデュースを担当。誤って羊を轢き殺してしまったト
ラック運転手ジンパは、荒野を往く一人の男を車に乗せた。彼もジンパ
と名乗り、長年の復讐のために人殺しを企てていた。。


6 福岡
2019年/韓国/86分
過去を引きずる中年男2人と、1人の少女。
街をそぞろ歩く彼らの胸に去来するものは?

韓国で古本屋を営むジェムンは、店の常連である不思議な少女ソダムの
誘いで福岡を訪れることに。実はそこには、大学時代1人の女性を愛した
ことから仲たがいしたままの親友ヘヒョがいた。本映画祭の常連チャン・
リュル監督が、愛着ある街・福岡を舞台に完成させた注目作。韓国映画
やドラマで活躍する出演陣の顔ぶれも豪華だ。

7 フンバ・ドリーム
2019年/インドネシア/75分
人の想いが詰まった時間(とき)の記録
1本のフイルムをむぐる青春ロードムービー

父の遺品を処理するため、フンバ島に一時帰郷した主人公。ジャカルタ
で映画作りを学ぶ彼は、父が遺した16ミリフイルムを現像するための
薬品を探して、島を旅することに。旅先で出会った哀しい目をした美しい
女性。彼は彼女に激しく心惹かれる。アナログな記録物が持つ独特の温かみ
と共に綴られる、主人公の自分探しの旅。

2019年09月02日